プロ野球の歴史に残る移籍

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プロ野球の移籍というとFAとそれに伴う人的補償、準レギュラークラスのトレードが主流になっていますが、FAがない時代はプロ野球ファンが驚くような大型トレードがありました。

プロ野球の歴史に残る大型トレードで代表的なのが当時ロッテに在籍していた落合博満のトレードです。1986年に3度目の三冠王を獲得した落合はシーズンオフにロッテ球団と折り合いがつかず、FAがない時代ですので、落合獲得に積極的な中日と1対4の交換トレードが成立します。落合1人に対して、中日は4選手というのは当時、大きなニュースになりました。また、落合が中日に移籍した年俸が1億円で日本人初の1億円プレーヤーになったのも話題になりました。

1993年に西武ライオンズとダイエーホークス(現ソフトバンクホークス)の大型トレードはプロ野球ファンの印象に強く残りました。西武の方は9年連続30本塁打以上でチームの主砲秋山外野手の他に渡辺智投手、内山投手の3人です。ダイエーの方は首位打者を獲得したことがある佐々木外野手の他に村田投手、橋本投手の3人です。レギュラークラスの3対3のトレードはお互いのチームのイメージが大きく変わるような大型トレードになりました。

トレードはFAと違い選手だけでなく球団の思惑も含まれているため、歴史に残る移籍が多いといえます。